食物繊維の摂取が要介護認知症リスクを低下させる

皆さん、こんにちは!

ファーストクラストレーナーズの池田です。

 

大阪では7月1日に最高気温38度を記録し、まさに酷暑の日々が続いています。6月に救急搬送された人数が過去最多を更新ということで、体調には例年以上に気をつける必要がありますね。

熱中症は室内で過ごしていても、十分かかる可能性があります。

そのため、室内では冷房をかけ過ごすことが推奨されます。

 

ただし、ヒトは「5度」以上の温度差がある場所を行き来することを繰り返すと、自律神経に悪影響があるといわれています。

そうなると「やる気がでない」「なんだかダルイ」「何をするにも億劫だ」となり、食事が簡素なものになりがちです。

なるべく、主食・主菜・副菜といった定食スタイルの食事を心がけてみましょう。

特に肉・魚・卵といった食材は、良質のタンパク源であり、ビタミン・ミネラルも豊富に含みます。

タンパク質は、血液内で保水する働きがあるため脱水症状を防ぐためにも大切です。

ぜひ積極的に摂るようにしましょう!

 

さて、前回の記事では、筋トレが認知症を防ぐという内容をお伝えしました。

https://www.firstclasstrainers.net/dementia-prevention-2022-06-30/

今回は、認知症を防ぐための食事についてご案内いたします。

まず、認知症についてのおさらいです。

認知症とは、一度正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し、その結果日常生活に支障をきたす状態のことを指します。

現在の日本では65歳以上の方の約15%が患っているとされ、2025年には20%まで増加すると推定されています。

認知症が進行すると、不安・幻覚・暴力・徘徊など、周囲のサポートが必要になる場面が多くなります。

しかし、認知症に対する明確な治療法は確立されておらず、予防をすることが非常に大切です。

 

20222月、筑波大学より「食物繊維を多く摂る人は要介護認知症の発症リスクが低下する」というプレスリリースが発表されました。

https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220210140000.html

 

 

食物繊維は「水溶性食物繊維」「不溶性食物繊維」に大別されます。

水溶性食物繊維は、主に海藻や果物に含まれており、糖尿病や脂質代謝異常を予防すると考えられています。

不溶性食物繊維は、穀類やイモ類・ごぼう等に含まれており、腸の蠕動運動を促し便のかさを増します。

 

 

また、その他にも多くの疾患に関連があります。

今回の筑波大学の研究においては、中年期に食物繊維を多く摂取することが高齢期の要介護認知症のリスクを低減させることにつながるということです。

その中でも特に水溶性食物繊維の摂取量が多いほど、強いリスク低下傾向があると発表されています。

 

ただし野菜類や果物類ではこのような結果は得られなかったということで、海藻類に含まれる「アルギン酸」が要介護認知症のリスクを低減させる可能性があるのかもしれません。

海藻類は、日本人になじみの深い食材ですね。

昆布は出汁をひくために使いますし、昆布巻きや佃煮としていただきます。

わかめは酢の物にしたり、みそ汁にいれたりサラダに使ったり、どんな料理にも合う万能な食材です。

今、この猛暑の時期には、酢の物や海藻をたっぷり使った冷やし中華、ところてん等が食べやすくて良いですね。

 

私たちファーストクラストレーナーズでは、筋力アップやボディメイク、ダイエットはもちろんのこと、より多くの皆さまに健康な毎日を過ごしていただくために、お客様の身体の状態や既往症に応じて、お客様だけのトレーニングプログラムをご提案させていただきます。

特に中高年になると、男女問わず身体に変化がでてきます。

それは生活習慣による体型の変化、加齢に伴う体力低下、ホルモンバランスの変化に伴う心身の不調など、様々なことが考えられます。

画一的な筋力トレーニングや食事指導ではなく、「お客様に必要なこと」をご案内させていただきます。

一度、体験レッスンで施設やトレーナーの雰囲気を感じてみませんか?

 

スタッフ一同、皆様にお会いできることを楽しみにお待ちしております。

 

株式会社ファーストクラストレーナーズ

池田幸平