在宅勤務・テレワークの功罪

皆さん、こんにちは!ファーストクラストレーナーズの安田涼です。

 

 昨年4月、1回目の緊急事態宣言が発出され、私たちの生活は一変し、リモートワーク・在宅勤務・オンライン授業が日常的に行われるようになりました。

あれから1年が経過した4月25日、大阪府・兵庫県・京都府と私たちの生活エリアでは再び緊急事態宣言が発出されることとなりました。外出が規制され、在宅時間が長時間化すると、筋力や骨密度の低下が大きく懸念されます。

日経新聞電子版「Gooday30+」に衝撃的な記事が掲載されていました。

 

「歩く量が2週間足りないだけで、筋トレ3カ月分台無しに」

という内容のものでした。

新型コロナの流行を受け、世界中で運動不足が引き起り、それにより日常活動量にどのような影響があったのかということを、20204月に世界的に調査した結果ですが、それによると、

パンデミックによるステイホームの前と後では、高強度の身体活動は33.1%、中等強度の身体活動は33.4%、ウォーキング時間が34%減少し、座り時間は28.6%増えた」となっています。

また、記事に記載されている別の実験結果によると、

 

「平均歩数は5962歩から1413歩と約76%減少。その結果、脚の骨格筋量は約3.9%有意に減少した」となっています。

つまり、「立つ」「歩く」といった基本的な動作が、筋肉量の維持にはとても大切であるということです。

 

在宅勤務が多くなっている方は、少し歩いただけで以前より疲れやすさを感じるようになっていませんか?

これは、通勤で歩いていた時間が、いかに筋肉量の維持に大きく影響していたのかということです。

通勤時間をかけずに仕事ができるというメリットの裏で、身体の機能は低下している可能性が高いのです。

 

もう1つの研究結果をご紹介しましょう。

昨年1月、ドイツで行われたオフィスワーカーを対象としたストレッチに関する内容です。

それは、週に2回・各10分間・12週間に渡ってストレッチのプログラムを行い、それがどのように健康に寄与するのかというものでした。

結果として、暗算スコアの向上・身体の痛みの軽減・メンタルヘルススコアの改善が見られましたとのことです。

 

ここで実施されたストレッチは「スタティックストレッチ」といって、日本語に訳すと「静的ストレッチ」と呼ばれます。

 

多くの方が「ストレッチ」と聞いて頭に浮かべるような、筋肉が伸びた状態をキープする方法です。

ストレッチをすると身体が柔らかくなるということを聞いたことがある方は多いと思いますが、この静的ストレッチの効果の一つとして「可動域の向上」が挙げられます。

 

この可動域の向上が、血流を促進し、上記のように痛みの軽減につながると考えられ、更に血流が促進され、酸素の運搬量が増えることで認知機能が向上し、上記のように暗算スコアの改善やメンタルヘルススコアの改善につながると考えられます。

 

ヒトが動物である以上、身体を動かすことでその機能を維持し、健康的な生活を送ることができます。

立ち、歩き、咀嚼し、筋肉や内臓を動かして体温を維持し、ホルモンバランスを整えます。

特に、お尻周りや体幹部に筋肉は、座りっぱなしの生活では加速度的に低下します。

そのことが腰痛や便秘、冷え性等につながる可能性を高めます。

それを防ぐためには、やはり「筋トレ」することがとても大切です。

 

日常生活よりも少しキツいと感じる程度の負荷をかけることが大きなポイントです。

 

 そして、負荷をかけた筋肉は血液がやや酸性に傾き、血流が制限され、これが筋肉痛につながると考えられています。

この改善には「静的ストレッチ」が最適です。

この「筋トレ」と「静的ストレッチ」のバランスは、個々の目的によって必要な内容や量が異なります。

 私は、このバランスこそが大切と考え、ファーストクラストレーナーズにお越しいただくクライアント様に筋トレと静的ストレッチを合わせたパーソナルトレーニングを提供させていただいております。

 

この時代を乗り越えるカラダづくりを目指していきましょう!お客様のご要望をしっかりヒアリングし、お客様に最適な運動メニューをご提案させていただきます。

 

「そういえば、最近あまり身体を動かしていないな」

「運動をしていないのに、何だか毎日疲れやすいな」

そんなことを感じている皆様、ぜひ一度体験レッスンを受けられてみませんか?

皆様のお越しを、心よりお待ちいたしております。

 

株式会社ファーストクラストレーナーズ

安田 涼

 

記事参照

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO65757200S0A101C2000000/